査定サイトが行う自動マンション査定シミュレーションとは?特徴や注意点 | 鯨鑑定士の不動産売却・投資

査定サイトが行う自動マンション査定シミュレーションとは?特徴や注意点

2020.10.24

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最近では自動マンション査定シミュレーションというツールが普及しています。
わざわざ面倒な詳細情報の入力なしで、簡単におおよその査定額を表示してくるサイトです。
AIによって相場判定ができるため、すぐに査定結果を知りたい時に便利です。

従来の不動産会社による査定のように手間暇がかからず、しかも個人情報の入力が要りません。

営業電話の心配がないなどメリットが沢山ありますが、査定サイトによって肝心の精度には差があります
また機能の充実具合もサイトによってさまざまです。

そこで今回は自動マンション査定シミュレーションの特徴や、各サイトの情報に関してお伝えします。

自動マンション査定のシミュレーションとは?特徴を紹介

従来の査定とは異なり、マンション売却におけるおおよその目安を自動で算出してくれるサイトです。

主にスマホを使ってシミュレーションでき、不動産会社に申し込まなくても売却金額を知ることができます
わりと最近普及したもののため、まだまだ広く認知されていないかもしれません。
まずは自動査定シミュレーションとはどのようなサイトなのか、どんなことができるのか解説します。

AIによって自動で価格を算出してくれる

自動マンション査定シミュレーションは、その名の通り人がチェックするのではなく、AIによって機械的に査定金額を出してもらうサイトです。

これまでは不動産の査定と言えば不動産会社に申し込むのが主流でしたが、自動マンション査定シミュレーションはコンピューターのみに頼る方法です。
あらかじめ登録してある膨大な過去の取引データを参考に、AIが査定額を導いてくれます。

完全にコンピューター任せのため、私情などを含まない客観的な価格が表示されます。

感覚としては査定をして貰うと言うより、相場情報を提供してもらう感じに近いかもしれません。

売却した場合の目安金額を知ることができます

クジラ先生
クジラ先生
こざかな生徒
こざかな生徒

正確な金額は分からないのですか?

AI査定では物件個別の事情までは入力できません。不動産の売買価格は現物の状況に左右される部分も大きいため、あくまでもおおよその金額を知るツールとなります

クジラ先生
クジラ先生

不動産ポータルサイトやIT企業が手掛けている

不動産の売却査定と言えば、物件の情報を不動産会社に提供して、チェックしてもらうのが一般的でした。
いわゆる一括査定サイトなどもパソコンやスマホからデータを送信しますが、実際に査定をおこなうのはコンピューターではなく、それぞれの不動産会社です。

一方で自動マンション査定シミュレーションは、基本的に不動産会社が運営している訳ではありません。
サイトを手掛けているのは、不動産ポータルサイトの運営企業やIT企業が多いです。

不動産会社がノータッチとなるところが、従来の不動産売却査定との大きな違いではないでしょうか。

自動マンション査定シミュレーションのメリットは?

従来の査定方法と違い完全にコンピューター任せとなると不安なところもあるかもしれませんが、自動マンション査定シミュレーションにはたくさんのメリットがあります。

利用にあたっての簡単さやスピード感は抜群です。

どなたでも気軽に利用しやすいというのが、自動マンション査定シミュレーションにおける何よりの魅力でしょう。

また不動産会社を経由しないからこそのメリットも生まれます。
どういうことか詳しく解説していきます。

自動マンション査定シミュレーションにおけるメリット

個人情報の入力なし

自動マンション査定シミュレーションは、基本的にマンション名だけの入力で査定できます。
これまでの査定みたく詳細情報の入力は求められません。
個人情報に関しても、入力不要です。

よって面倒な手間を省けるのはもちろんですが、営業電話の心配がないのが魅力でしょう。

不動産会社による査定の場合、契約を結ぶためにしつこく営業電話をかけてくる会社も中にはあります。
また、しつこくはなかったとしても、一度程度はどの会社も契約を結ばないか尋ねてくるでしょう。
1社だけであれば対応も大変ではありませんが、複数社に依頼している場合断るのも負担です。

自動マンション査定シミュレーションの場合、営業電話の心配なく複数のサイトを使えるため安心です。
いくつかの査定結果を気兼ねなく見たい時に便利なのもメリットでしょう。

ただし自動マンション査定シミュレーションの中には、会員登録しなければ利用できないサイトもあります

メールアドレスと氏名の入力を求められるため、完全に個人情報入力なしという訳ではないです。
とはいえ電話番号の入力が必要なサイトはないですから、営業電話の心配は無用でしょう。

結果がすぐ出る

査定結果をすぐに表示してくれる点もメリットです。

コンピューター任せですから全く時間がかかりません。
1分もせずに結果が分かるサイトがほとんどですから、急ぎで知りたい時にも活用しやすいです。

従来の不動産会社による査定ですと、早くても数時間はかかります。
場合によっては結果を得るまでに2~3日待たされることもあるため、スピード感において自動マンション査定シミュレーションは優れています。

おおよその査定額を知りたいだけの時に何日もかかるのは不便ですから、一瞬で表示してくれるのは大きな利点です。

そして入力項目自体も非常に少なく、サイトの作りが基本的にシンプルです。
どのサイトも視覚的に価格を把握しやすいように工夫されています。
あまりこのようなシミュレーションサイトに慣れていない人でも、使いやすい仕様なのも特徴でしょう。
人やシーンを選ばず利用しやすいです。

価格推移を表示してくれるサイトも

自動マンション査定シミュレーションならではの面白い機能として、価格推移を表示してくれるサイトが多いです。

過去の価格はもちろんのこと、未来の価格を推測もしてくれます。
価格推移をグラフで表示してくれるため、今後の予測を視覚的に把握しやすいのも魅力です。

上昇傾向にあるのか、それとも下降傾向なのか、分かりやすく表示してくれます。
よって今後売却価格がどうなっていくのか、何となく予想を立てやすいです。
売り時を迷っている際の参考として活用できるでしょう。

ただし不動産売買は必ずしもデータ通りに取引できるとは限りません。
あくまでも参考データの一つとして捉えておくべきでしょう。

自動マンション査定シミュレーションのデメリットは?

自動マンション査定シミュレーションはコンピューターによる自動算出のため、できることには限界があります。

不動産会社を経由しないからこそ、営業電話の心配なしというメリットが生まれる一方で、不動産会社が実施していたサービスの恩恵を受けることは出来ません
それがそのまま自動マンション査定シミュレーションにおけるデメリットになります。

自動マンション査定シミュレーションにおけるデメリット

特に査定額の正確性に関しては、不動産会社の査定と比較するとやや弱いのが特徴です。

どういうことか、見ていきましょう。

現状を把握したうえでの査定額ではない

自動マンション査定シミュレーションの入力項目は非常に少ないです。
ほとんどの査定サイトがマンション名だけの入力で、価格が分かるようになっています。
つまりあらかじめ登録してある相場データしか知ることができません。

物件の詳細情報は全く反映されないため、実際の売買額とは大きく差が生じてしまう可能性があります。

たとえば過去にリフォームを施した場合です。
リフォームをすれば不具合が生じている箇所の修繕もできますし、見た目の良さもアップします。
何も施していない状態に比べると需要が高くなりますので、少し高く売却しやすいです。
自動マンション査定シミュレーションは、リフォーム実施の有無など簡単な情報すら入力できません。

他にもマンションの場合、管理体制が取引価格に大きく影響します。
管理体制がきちんとしていてこまめに修繕を実施しているような物件ですと評価は高くなりますし、一方で修繕積立金が予定通り溜まっていないマンションは需要が低いです。
管理体制の良し悪しも、自動マンション査定シミュレーションでは反映されないため、精度としてはどうしてもイマイチになります。

査定額に幅がある

自動マンション査定シミュレーションを使った査定をおこなうと、査定額に幅を持たせるサイトが多いことが分かります。
たとえば2500万円~3200万円などという具合に表示されます
サイトによってはこの幅が非常に大きいところもあり、ズバリ何円で売却できるのか判断しにくいです。

下限値と上限値の差が激しいと、売却額の予想が難しいため、売りに出すべきか迷ってしまうかもしれません。

不動産会社の査定ですと、コンピューターではなく人がチェックをおこなうため、価格幅はほぼないです。
具体的な金額のイメージが付きやすいため、希望通りの金額で売却できそうか否かを肌で感じやすいです。

また前述のように自動マンション査定シミュレーションは現状を踏まえた価格ではありません。
精度に関しては落ちるため、いずれにしろ参考程度にしかならないのがデメリットでしょう。

不動産会社に現物を見て貰わないと、具体的な査定額を知るのは難しいです。

査定後の相談などに繋げられない

基本的に自動マンション査定シミュレーションは、査定額を表示してくれるだけのサイトです。
通常の一括査定サイトであれば査定を終えた後気に入った不動産会社がある場合、コンタクトを取ることができます。

しかし自動マンション査定シミュレーションは不動産会社と繋げてくれるサイトではないため、そのまま売却相談などを申し込むことは基本的にできません。

よってシミュレーション結果を経たうえで売却を本格化したい場合には、不動産会社探しから始める必要があります。
結局一括査定サイトなどを使ってもう一度不動産会社による査定を受けることになるため、二度手間となりやすいです。

売却戦略などを考えるうえで不動産会社の力は必要不可欠ですから、スムーズに不動産会社とコンタクトを取れないのはデメリットでしょう。

こざかな生徒
こざかな生徒

シミュレーション後にそのまま売却相談できるサイトは全くないのですか?

HOME'Sプライスマップなど一部のサイトでは、そのまま不動産会社による査定依頼に勧めます。上手に活用するとよいでしょう

クジラ先生
クジラ先生

不動産会社による査定との違いは?

不動産会社による査定は、不動産に関する詳細情報を基に人が査定額を算出するものです。
一方で自動マンション査定シミュレーションは、過去の取引事例などあらかじめ登録されたビッグデータを基に、コンピューターによって査定をおこなうものです。
このように両者には決定的な違いがあります。

自動マンション査定シミュレーションの特徴を把握したところで、今度は不動産会社による査定に関して深堀してみましょう。

机上査定と訪問査定の違い

まず不動産会社による査定も大きく2種類があります。
机上査定と訪問査定です。

スマホやパソコンなどから物件に関する情報を送り、データのみを用いて査定してもらう方法が机上査定になります。

一方机上査定のデータにプラスして、現地を訪れた査定員の調査も踏まえて査定をおこなうのが訪問査定です。

机上査定は全てのやり取りをネットだけで完結できますが、訪問査定は直接不動産会社の人とコンタクトを取らなければいけません。
スタイル的に自動マンション査定シミュレーションに近いのは、机上査定の方になります。
ただし机上査定は機械によって価格が自動算出される訳ではなく、不動産会社の人が細かく分析したうえで結果を知らせてくれる方法です。

よって自動マンション査定シミュレーションよりも、査定を終えるまでの時間は長くなります。

机上査定のメリット・デメリット

机上査定は査定員の現物調査なく査定をおこなってもらえるため、訪問査定よりも気軽に利用できるのがメリットです。

必要な情報をネット上で入力すれば済むため、負担なく査定したい人に向いています。
査定額を算出してもらうまでのスピードも、訪問査定と比較すると早いです。

自動のシミュレーションよりは正確性が欲しいけれど、大がかりなことはしたくないという時に丁度良い査定方法でしょう。

一方デメリットとしては、現物をしっかり見て査定額を決める訪問査定と比べると、精度が落ちるところです。
自動マンション査定シミュレーションよりは正確性が高いけれど、訪問査定と比較すると確実性に欠けるという、やや中途半端な位置づけとなってしまいます。

また個人情報の入力が必要なため、査定だけで終わらせたくても、その後営業電話がかかってくる可能性もあります。

訪問査定のメリット・デメリット

訪問査定は直接現況を確認したうえで査定額を決めるため、最も信憑性の高い査定価格になります。

一番現実的に売却可能な金額を知れるため、そのまま売却額に設定することも可能です。

また不動産会社の人と直接対話する機会を得られるのもメリットです。
売却戦略や売却に関する不明点の相談など、メールのやり取りだけでは伝えにくい内容まで踏み込んで話すことができます。
担当者の人柄を知ることもできるため、不動産会社選びの判断材料が増えるのもポイントでしょう。

デメリットとしては簡単に利用しにくいところです。
直接自宅まで来られるわけですから、掃除をしておくなど準備も必要になります。
所要時間も2時間程度見積もっておかなければならないため、時間的余裕がある人でないと頼みにくいです。

机上査定は気軽に申し込めるが精度低い

売却を視野に入れているなら不動産会社の査定が必須

ここまでをまとめると、マンション売却時の査定方法には以下の3種類があります。

  • 自動マンション査定シミュレーション
  • 不動産会社による机上査定
  • 不動産会社による訪問査定

それぞれ特徴が異なりますが、売却を具体的に考えているのであれば訪問査定は必須です。
やはり現物を見て確かめてもらわないことには、現実的な売買予想額を付けられないからです。

自動マンション査定シミュレーションと机上査定の場合、物件個別の事情に関してはほとんど反映されません
よって実際に需要が得られる価格とは、かけ離れた金額を提示してしまう可能性があります。

買い手のニーズをくみ取っていない売却価格を設定してしまった場合、いつまでも売れ残るリスクが生じます。

また、実際に不動産会社と媒介契約を結ぶ前に訪問査定の案内をされるため、どちらにしろ訪問査定を受けることになるでしょう。

代表的な査定サイトとシミュレーション結果

自動マンション査定シミュレーションといってもいろんなサイトがあります。
各サイトごとに特徴が異なるため、まずはどんなサイトがあるのか知ることから始めましょう。

どのサイトも基本的にはマンション名や所在地を入力すると査定結果を見られるものになりますが、中には独自色が強いサイトもあります。

今回は査定サイトの中でも知名度が高い、代表的なものを紹介します。
またそれぞれの査定サイトを用いて、実際の物件でシミュレーションをおこなってみました
その結果に関しても見ていきましょう。

HowMA(ハウマ)

株式会社コラビットが運営するハウマは、一戸建てとマンション両方の査定に対応しているのが特徴です。

またオンライン売却と言う独自のサービスも展開しています。
実際に不動産会社の人と会うことなく、全てオンライン上で売却活動ができる仕組みです。
買い手の内覧や売買契約時などは対面を避けられませんが、基本的な不動産会社とのやり取りはオンライン上で完結させられます。

このようなサービスがあるため、ハウマで査定をした後、不動産会社による売却へとつなげることが可能です。

ハウマの査定に話を戻しますと、査定額に幅を持たせず特定値で表示してくれるのが魅力でしょう。
また一度登録をした後、価格の推移を定期的にメールでお知らせしてくれます
売り出し時期を迷っている場合など、価格変動があれば決断しやすいですから、上手に活用するのがおすすめです。

LIFULL HOME’Sプライスマップ

LIFULL HOME’Sプライスマップは株式会社LIFULLが手掛けています。
不動産ポータルサイトでもおなじみです。

LIFULL HOME’Sプライスマップでは査定結果を地図上で表示してくれるという点が面白いです。
周辺の別マンションにおける査定価格も視覚的に把握しやすく、エリアにおける周辺相場が一目で捉えやすいという特徴があります。
航空写真も表示されるため、物件名などが分からない時にも使いやすいです。

検索すると付近の平均坪単価も一緒に表示され、築年数ごとの坪単価も知ることができます。

LIFULL HOME’Sプライスマップでも、シミュレーションを終えたらそのまま不動産会社による査定まで進める機能が備わっています。

センチュリー21

大手不動産会社のセンチュリー21も自動査定システムを展開しています。
聞き覚えのある会社のシステムですから、利用にあたって安心感があるかもしれません。

エリアを指定してマンション名を検索すると、そのマンションにおける売却と賃貸の参考価格を表示してくれます。
他のサイトと比較するとシンプルな作りで、独自の機能はほぼありません。
唯一、賃貸に出した際の表面利回りも一緒に表示してくれるため、収益を考える際に使いやすいです。

余計な機能はなく使いやすいサイトではありますが、マンションの階数指定などができないため、査定金額はややズレが目立ちます。

参考価格として表示された部屋と間取りなどが違う部屋を売り出したい時は、参考にしづらいです。

シミュレーション完了後はそのままセンチュリー21で売却相談可能です。

マンションナビ

マンションナビの査定ツールは、マンションリサーチ株式会社が提供しています。
名称通りマンションに特化したサイトなのが特徴です。

全国各地のマンションに対応しているため、地方物件の自動マンション査定シミュレーションをおこないたい時も便利です。
基本このようなコンピューター査定の場合、首都圏しか相場を見れないサイトが多いです。

マンションナビでは個別の物件相場はもちろんのこと、各市町村ごとの相場も見れます。
よって土地勘がない地域の売却事情を知りたい時にも、活用しやすいです。

またマンションナビでは売却マニュアルなどの閲覧も可能ですし、サイト内から一括査定の申し込みもできます。

初めての売却時に使いやすい仕様でしょう。

イエシル

イエシルは株式会社リブセンスが手掛けているサイトです。
主に首都圏の情報が中心で、特に相場情報が充実しているのは都内に偏っています
よって東京にお住まいの方向けのサイトです。

イエシル独自の取り組みとして、不動産の専門家にオンライン相談をお願いすることが可能です。
売却だけでなく購入や住み替え相談など、さまざまな疑問に対応してもらえます。

またイエシル経由で不動産会社の営業担当を3人まで紹介してくれるサービスも実施しています。
対面で話をしてからどこの不動産会社に依頼すべきか比較検討できるため、さまざまな会社の担当者と直接会いたいという人におすすめです。

シミュレーションでは売却査定だけでなく賃貸にした場合の金額も表示してくれます。
よって売却か賃貸か悩んでいる方も使いやすいサイトです。

マンションAをシミュレーションしてみよう

今回紹介した査定サイトを見比べるため、マンションAを実際にシミュレーションしてみました。

マンションAの概要は次の通りです。

  • 東京都渋谷区所在
  • 築17年
  • 京王電鉄井の頭線神泉駅徒歩2分
  • 専有面積は40.74m2

実際にシミュレーションした結果を以下に表示します。

東京都渋谷区所在Aマンション築17年40.74m2HowMALIFULL HOME`sプライスマップセンチュリー21マンションナビイエシル
推定売買価格4743万円4461万円~5025万円4950万円~5350万円4980万円~5380万円3049万円~4374万円
推定賃料価格15万円17.7万円~19.9万円18.3万円~21.3万円18.4万円~21.4万円

こちらの物件は過去に4680万円で売りに出されています。

売り出し価格ですから実際の成約価格はもう少し低くなったかもしれませんが、一番金額が近いのはハウマではないでしょうか。
イエシルはやや低めで、その他のサイトに関しては価格幅が広いため判断が難しいところです。

マンションBをシミュレーションしてみよう

もう1件シミュレーションしてみましょう。

次は少し趣向を変え、郊外の物件を見ていきます。
マンションBの概要は次の通りです。

  • 埼玉県和光市所在
  • 築24年
  • 東京メトロ有楽町線和光市駅バス5分
  • 専有面積は75.59m2

シミュレーション結果は以下です。

埼玉県和光市所在Bマンション築24年5.59m2HowMALIFULL HOME`sプライスマップセンチュリー21マンションナビイエシル
推定売買価格3045万円2366万円~2993万円2580万円~2780万円2550万円~2750万円2462万円~2736万円
推定賃料価格15万円10.8万円~12.07万円11.4万円~13.4万円11.3万円~13.3万円

こちらの物件における過去の売り出し価格は2680万円でした。

ハウマはやや高すぎる印象です。
イエシルとLIFULL HOME’Sプライスマップは価格幅が広く、一番売り出し価格に近いのはマンションナビとセンチュリー21です。

とはいえ売り出し価格と成約価格は異なるため、実際の正確性に関してはまた違う結果になるかもしれません。

シミュレーション結果を踏まえて

シミュレーション結果から推測すると、イエシルはやや低く表示される傾向がありそうです。

マンションナビとセンチュリー21に関してはいつも似た結果が出るため、どちらか一方を試せば十分でしょう。

LIFULL HOME’Sプライスマップは回答幅が広いため判断が付きにくいですが、どちらかと言うと上限値の方に近い印象です。

ハウマは物件によってはかなり正確性の高い金額が表示されます。
ただし郊外の物件に関しては少し弱いかもしれません。

こざかな生徒
こざかな生徒

こうして比較すると、どのサイトも確実というわけではないですね

その通りです。だからこそ複数サイトを試して比較してみるのがおすすめですよ

クジラ先生
クジラ先生

自動シミュレーションの注意点とおすすめ利用シーン

ここからは、実際に自動マンション査定シミュレーションを利用した時に知っておいた方がよいことを紹介します。

自動マンション査定シミュレーションは気軽に使える便利なツールですが、注意点もあります。
万能なサイトではないため、それを踏まえて活用するようにしましょう。

またどんな時に利用するとよいのか、おすすめの使い方に関しても紹介していきます。

査定額で売却できるわけではない

自動マンション査定シミュレーションや不動産会社による査定を利用し、見積りを提示して貰っても、必ずその金額で売却できる訳ではありません。

実際の売却額は需要と供給の関係で成り立ちます。

売主の希望価格と買主の希望価格が合致した時に、取引がおこなわれる訳です。
よって査定より高すぎる金額でも購入希望者が現われれば、その価格で売却可能です。
逆に購入希望者が見つからない時は、大幅に売り出し価格を下げなければいけなくなってきます。
このように売買価格は、購入希望者次第の面がが大きいです。

景気動向なども絡んでくるため、過去の売買価格と同額で売れる訳ではありません。
自動マンション査定シミュレーションは、主に過去の取引事例などを参考データとして用いています。
かなり相場に近い査定額を知ることはできますが、実際の売買価格はかけ離れることもよくあります。

あまり鵜呑みにはせず、あくまでも参考価格として捉えておくスタンスを保つようにしましょう。

対応エリアが限られている

手軽に使えるのが自動マンション査定シミュレーションの良さですが、全ての地域に対応している訳ではありません
1都3県のみ対応というサイトもあるため、地方の場合には使えるサイトが限られてきます。
全国対応だったとしても、地方のデータが少ないこともあり、詳細情報が手に入らないことも多いです。

また、一戸建てに対応しているかに関しても、サイト次第です。
両方を使えるサイトもありますが、精度の良さはどちらかのみに偏っていたりもします。

サイトによって得手不得手があると考えましょう。

自動シミュレーションにおける査定の注意点

そのためやはり1つのサイトだけでシミュレーションをおこなうのではなく、複数サイトを活用してみることをおすすめします。

おすすめ利用方法は?

自動マンション査定シミュレーションは相場確認ができるため、不動産会社の査定とプラスして利用するのがおすすめです。
両者の査定を比較することで、より現実的な売却額を確かめることができます。

また匿名で査定ができるのも、自動マンション査定シミュレーションならではです。
よってその特性を活かし、売却目的以外のシーンでも活用できたりします。

どういうことか、詳しく見ていきましょう。

不動産会社に依頼する前の相場確認として

不動産会社の中には、査定価格をわざと高めにするところもあります。
高い結果を出すことで顧客の気分を良くし、そのまま媒介契約に繋げるためです。

また査定結果が良いとその不動産会社と契約したいという気持ちが強くなりますので、専属専任媒介契約など不動産会社に有利な契約形態に持ち込みやすくなります。
よってあまりに査定価格が高い時には、本当なのか疑う必要がありますが、そのためには自分でも相場を知らなければいけません

自動マンション査定シミュレーションを用いれば、不動産会社に査定依頼する前に相場確認ができます。また不動産流通機構が運営しているレインズマーケットインフォメーションというサイトで過去の実績をみる事も出来ます。
不動産会社の査定価格における妥当性判断する材料となるわけです。

相場観を養うという目的では、非常に優秀なツールでしょう。

売却以外の目的で

自動マンション査定シミュレーションは、売却以外の目的でも利用できます。

たとえばこれから購入を検討しようとしている中古マンションがある場合、どのくらいの金額で売りに出されるのか予測ができます。

また匿名ですから、他人の物件の売却額を知りたい時なども使いやすいです。

他にも離婚時の財産分与を考える際の参考にしたり、相続の分割が妥当なものかを判断する目的でも活用できます。

参考価格をちょっと知りたいという時におすすめです。

購入希望している中古マンションが、シミュレーションより売却額が高く設定されていた場合、値下げ交渉の材料としても使えますね

クジラ先生
クジラ先生
こざかな生徒
こざかな生徒

工夫するといろんなシーンで使えそうですね!

まとめ

自動マンション査定シミュレーションは、匿名でマンションの査定ができるサイトです。
従来のように不動産会社を通すことなく、AIによって査定して貰える点が新しいです。

機械によって過去の取引データなどから査定をおこなうため、物件個別の事情に関しては反映されません。
そのため信憑性の高い査定価格を知りたい時には不十分ですが、単に相場確認の目的では非常に使いやすいツールとなります。

シミュレーションをおこなって納得できる金額が出た際には、不動産会社への査定も検討するとよいでしょう。
しかし査定サイトによって結果が大きく変わりやすいため、必ず複数のサイトでシミュレーションするようにして下さい。
相場観を養っておくことで不動産会社の査定が妥当なものか判断する材料にもなるため、売却を検討しているのであればまずは自動マンション査定シミュレーションから試してみるとよいでしょう。

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